【PL話】入院の経緯について【注意】　flowers

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2024/05/04 (Sat.)

2011
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28

中の人・ALCaDEUSは2011年1月3日(月)～2011年10月31日(月)までの間、実に302日もの
入院生活を送っておりました。入院期間中、皆様には大変お世話になりました。

そして、年が変わる前にとりあえず事情説明をすべきと思い、記事を作成します。
生々しい話も多々有りますので、そういうのが嫌な人は続きを読まないで下さい。

なお「私は●●なんだから××してくれ」等の意図は一切ありません。念の為。

2011年1月3日。お正月という事もあり、部屋でゴロゴロしてました。
ふと「メールしよう」と何気なく体を捻った時、私は異変に気付きます。

──止まらない。

普通の人は、ベッドの上で自由に寝返りが出来ましょう。
しかし、私の体は止まらなかった。そのまま床へ転がり落ちたのです。

寝ぼけてる？

最初はそう思いました。だけど、次の瞬間に違うと分かったのです。
立とうと持っても、体が動かない。片側の手足や腹筋に力が入らないのです。

おかしいよ…。

…状況が分かりづらいなら、仰向けから『一切踏ん張らずに』片手でモノを掴み
片足で立ち上がろうとしてみて下さい。(とても危険なので無茶はしないで下さい)
腹筋などで踏ん張れない以上、普通の人はまともに体を起こす事すら無理の筈です。

声も変……！

咄嗟に落ちてた携帯を掴み、家族を呼び出します。しかし『救急車』とすら
満足に言えませんでした。結局異変を感じた家族が通報してくれましたが、
電話口で動転する私の声は、やはりまともな発音ではなかったそうです。

そして脳外科のMRIで、ついに私は意識を失います。
目覚めたのは10日ほど後の事。ICUに繋がれた状態でした。

《大脳皮殻出血》

それが私への診断です。

辛うじて手術は免れたものの、致命的な結果と紙一重でした。
投薬による循環器治療、「後遺症から回復する為」ではなく
「後遺症を抱えたまま生きる為」のリハビリや各種学習。
現在も尚続く治療は、この時から休み無く始まったのです。

失われた半身の筋力を取り戻す、ストレッチによる筋トレ。
片足で立ち上がり、歩き、座り、寝る為の運動系リハビリ。
片手で着替え、トイレやお風呂・食事をする為の作業系リハビリ。
言語系や表情筋のトレーニング、精神や知能の検査・カウンセリング。
視野欠損や突発性難聴・激しい疼痛等、二次的な症状の治療。

──などなど、などなど……。

血こそそれ程滲みませんでしたが、それこそ生傷は絶えない日々でした。
なにせ失われた半身の感覚では、ぶつけたり切っても何も感じません。
だから今も、痣は必ず何処かに出来ていますし、脚を切る事も多々。

反面冷たい水を浴びると、感じないはずの体に激痛が走ります。
肌をタオルで強く擦られると、紙やすりで削られる錯覚を憶えます。
そして手すり・杖・下肢装具がないとまともに歩けず、車椅子の
お世話になる事も多々。お風呂や通院にヘルパーさんの助けは必須です。

──恐らく生涯、これらは継続します。

それでも、こうして家に帰ってこられた。美味しいモノを自分で食べられる。
また皆さんとネットで色々gdgd言い合える。大変だけど、外出も出来なくはない。

──それだけでも、儲けモノです。

…まあそこまで達観できるようになったのは、10月に入ってからの事ですね。
泣いたり苦しんだり、不条理に周囲へ怒ったり。迷惑をかけたりもしました。
だけど、感謝しています。東奔西走した家族、医療スタッフは言うに及ばず。

定期更新やぱがね・TRPG・神姫関連で心配してくれた方々にも、御礼申し上げます。
特に連絡を限界まで待ってくれて、果てにはラスボス退治という偉業に導いてくれた
偽島のPTメンバーには、無味乾燥な入院生活の中で、大変勇気づけてもらいました。

ほんとうに、みんな、ありがとう。

そんな謝意を示し、誠意を見せる為。今回のカミングアウトに踏み切った次第です。
気持ちの整理とパソコン環境の充実を待っていたら、何時の間にか年末でしたが…。

──公開を悩んだ理由は、最初にもちらっと伏せ字で描きましたが。
「カミングアウトに邪なモノを感じ取られたらどうしよう？」というものです。

なので改めて宣言。

この記事に「私は障害あるんだから甘やかしてくれ」等の意図は一切ありません。
極力そういう事言わないで済ます為のリハビリなんですし、台無しにしてしまうには
あまりに勿体ない。あくまで「ずっと伏せ続けるには無理がある」との判断故です。

──まあ、既にTwitterその他でぽろぽろ漏れ出てましたし、年貢を納めようかなー？的な。

どうかその辺りの事情は、ご承知置き下さい。

激動の2011年でしたが、無事に終わりそうかな？本当に皆様、有り難うございました。
来年も至らない事は多いかと思いますが、ご指導ご鞭撻のほどお願いいたします……。

──それでは、良いお年を！

2011/12/28 (Wed.) Trackback() Comment(1) お知らせ

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