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2024/04/24 (Wed.)

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クリスマスの仄かな物語/Side CFL

CNo.122『キャラクターリンク』コミュイベント用(みゆきサイド)です。
ENo.25 ちいさいくにの皆さんをお借り致しました。ありがとうございます。



スクープ!セルフォリーフのアイドル的《謎生物》を発見!か?

──芸能面の煽り文句より

《謎生物》。このミステリアスな響きに、皆さんは何を思い浮かべるだろうか。
知っての通り、遠い我々の故郷“Wy-Earth”には多種多様な幻想種が暮らしており、
基本的人権を持つ人々すら、決して少なくはない。そんな艦内居住者にとって
一番身近な《謎生物》は、メインスタッフの舞鶴さつき・あげは姉妹だと言える。

彼女らは紡乃法寺花織理博士が創った人造生命であるが、そのファンシーな変身形態は
“Wy-Earth”原住の不死種生物“ポロン”がベースになっているという。この生物は、
日光さえあれば半永久的に活動できる上、切り刻んでも日光を数分も浴びれば復元する。
捕食も生殖も無関係という、「本当の不死を体現した究極生命体」(紡乃法寺博士)なのだ。

寿命も観測する限り数えるほどしか資料がなく、“Wy-Earth”の先進的な各種技術でなお、
今日までその生態が分からないという、脅威の存在である。だが、このセルフォリーフにも
驚くべき生命体がいる…読者諸兄は、この驚愕すべき証言を俄に信じられるだろうか?
だが本紙芸能面に情報を寄せてくれたのは、偶然にも前述のさつき・あげは姉妹であった。


──では宜しくお願いします。

さつき:ふぁー、宜しくお願いしますー。

──早速、その生命体を見せて下さるそうで。

あげは:はにゃ、ほら。この子!かわいいでしょ?

無邪気な彼女らが、その両手に小さい米粒を載せて笑う。だが、写真を見て頂きたい。
この米粒には何と顔・手がある。自律動作は勿論、人語を解する事すら可能であったのだ。

こめつぶ:あれー、みんなはまだ身体測定してるの?
さつき:ふぁ、うん。もうじき姉さんが終わるよ。
あげは:はにゃー…ちょっと質問に答えてもらえますか…?
こめつぶ:はやくしてくれよー。おいらも大人になっちゃう。

──失礼ですが、何者でしょうか?

こめつぶ:なにものっていってもなー。こめつぶはこめつぶだしー。
さつき:はかせは、「コメサピエンスって所じゃない?」っていってた…。
あげは:ロボットじゃないらしいですよー、ほらこの子ぷにぷに~♪
こめつぶ:くすぐったいよー。

──これは柔らかい。炊きたての餅米みたいな感触ですね。

あげは:この子達が雪に交じって降ってきた時は、本当に気持ちよかったんですよ☆
さつき:風にとばされてきたんだって…。ふぁー、かえりみちわかる?
こめつぶ:わかるけど、あんまり意味ないかなー。着く頃にはおじいさんだよー。

──先程寿命の話が出ましたが、大体どれ位生きているのですか?

こめつぶ:んーと、早生まれのにいさんは、朝にうまれて次の朝にはおとなだったかな?

──一日千秋とはよく言いますけど、随分短い一生ですね。

こめつぶ:そうかー。でもちゃんと産まれてちゃんと増えるから、別にこまってないよー。
さつき:ふぁ…それにとっても前向き?
あげは:みんなもこれ位まったりなら、平和かもしれないね…はにゃ。


姉妹の言う通り。師走とは言え、皆様も忙しく追い立てられ、カリカリしてはいないだろうか?
偶には《こめつぶ》の様に、自分の生とまったり気楽に向き合ってみるのも一興かもしれない。
インタビューに応じてくれた《こめつぶ》は、その後下船して仲間の所へ帰って行ったそうだ。
なお研究観測中、ラボで《こめつぶ》増殖のハプニングもあったという。追って本紙で取材する。

──12/24朝刊の芸能面インタビュー記事より、一部抜粋
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2011/12/24 (Sat.) Trackback() Comment(0) 号外記事

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